“心の中で思った時すでに行動は終わっている!”でお馴染みのプロシュート兄貴を見習って、グダグダと言い訳はしたくないのだが、(と言いつつこのブログは言い訳ばかりなので私が生粋のマンモーニ(ママっ子)であることがバレつつある)今回の旅行・撮影・編集はすごく大変だったから聞いてよママ〜っ!!
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あの時助けて頂いたユーチューバーです…(にほん令和ばなし)
先月、我が心のリゾート《シャンターコークート》に2年ぶり3回目の出場を果たした。

シャンターコークートはタイの離島クート島にあるリゾートで、控えめに言って旧約聖書でアダムとイブが知恵の実を食べて追い出された楽園がここなのだが(真顔)、過去このリゾートの動画を作った縁もあって、今回宿泊料を無料にして頂いたのである。
元より大好きなリゾートからのご厚意に、私たちのテンションは人気DJが回すフロアの如くブチ上がった。「この御恩に報いるため、よい動画を作ってひとりでも多くの人に楽園の存在を伝えたい!それが私たちの使命!生まれてきた意味!!」とタオルをブン回しながら、布教に燃える宣教師みたいな感じになっていた。

旅行は二泊三日の予定で、一泊目はシャンターと決まっているのだが、いつものガバガバ人類ずさん計画によって二泊目のホテルを前日まで決めていなかった。出発前に慌ててクート島から近いマーク島のホテルを取ったのだが、コロナ禍でボートが欠航していることが判明し、さらに前日予約により宿泊料金は返金不可であった。泊まりもしないホテルに金を払うというこれ以上ない無駄金。旅行系ユーチューバーにあるまじき失態である。
このように出発前から既に雲行きが怪しいクート島旅行であったが、これはまだほんの序章に過ぎなかった。
神は「光あれ」と言われた。すると光があった。神はその光を見て、良しとされた(旧約聖書:創世記)

神がこの世を創造する際、まず「光あれ」と宣ったように、撮影において光の存在は最重要事項である。特に海は日光のあるなしで水の透明度が全然違う。南国のブルーオーシャンも日光が無ければ、どこの津軽海峡冬景色?となってしまうのだ。そしてこの日のクート島はどんより薄曇りの空模様であった。
クロトワ(風の谷のナウシカ)の言葉を借りれば、
“(来るのが)早すぎたんだ”
のひと言に尽きる。クート島のベストシーズンは乾季(11月〜3月)だが、 この時の11月はひと足早かった。
またさらに間の悪いことに、シャンターの美しいメインビーチに掛かる桟橋が工事中だったのである。シャンターは新しいビーチを整備したり、川遊びができるようにして対応していたが、やはり紹介するならメインビーチを皆様にお見せしたかった。こじんまりとした穏やかな、素敵なビーチなのだ。

しかし現実は津軽海峡冬景色(工事中)である。
俺たちのシャンターはこんなモンじゃねえと私達は涙した。通常のフルパワーのシャンターを知ってるだけにツラい。
ヤンデルとクルーテル(闇のアンデルセン童話)

”もう終わりだ。美しくなかったら(動画を撮ったって)仕方が無い…”
私たちはどこぞの動く城のウジウジイケメン(cv.木村拓哉)みたいになってしまった。しかも私達はイケメンですらないので、ただの全損事故である。
特に相方はいつもガバガバ人類ずさん計画を立てる、仕事が出来ない碇司令みたいなくせして計画が狂うとすぐ病んでしまう。
というような意味を激しい猛虎弁で捲し立て相方を叱咤し、私たちは蛍光灯を舞う羽虫のように光を求めてリゾート中を駆け巡った。一瞬の晴れ間を逃さずカメラを回し、なんとか通常時に近いシャンターの映像を納めることに成功した。

あと一応述べておくと、私のコンディションも悪かった。ちょうどこの時期ゴールデンカムイという漫画にちょっとヤバい感じでハマっており、こうなるともう正気じゃない時間が一日24時間ほどできてしまう。オタクは何かに狂ってるくらいが幸せだが、他に何も手につかなくなるので困る。今は多少落ち着いてこうしてブログを書けるくらいには回復したが、この時は完全に100%狂気(歌:光GENJI)だった。
神は言いたもうた。「プレミアムプロの自動更新は切っておけ」
家に帰ってからも災難は続いた。私は《PremierePro》という動画編集ソフトを使っているのだが、ちょうどこのタイミングでアップデートが来ていた。
アプデで使用オペが下方(修正)をくらうことなど日常茶飯事、FPSゲーマーならそれ如き余裕のアルカイックスマイルなのだが、今回のプレミアムプロのアプデは凄かった。
SONYカメラのある特定の設定で撮った動画をピンポイントで色破壊する、という生き馬の目を抜くような下方を入れてきたのだ。これによりもはや動画作成が不可能になった。
ググッても同様の現象は見つからず、おま環(お前の環境だけで起こってること)かと思われたが、ウチの情報班が三日掛けてようやく同様の現象に悩む海外ニキを見つけた。ニキはAdobeサポートセンターと喧々諤々のレスバトルを繰り広げた末、解決策は見つからず結局PremiereProをダウングレードした。誰だってそうする俺だってそうする。ちなみに彼の捨て台詞は「最高のアプデをありがとう」だった。さすが海外は皮肉が効いている。
その後も今回の騒動でデータをいじくり回したせいか謎のエラーが頻発し、全てが灰燼に帰しかけたりと、編集も出来ないミッドナイト思考回路はショート寸前(ムーンライト伝説)のくだりであった。
そんな紆余曲折を経て出来たのが今回の動画である。よかったらご覧頂ければ幸いだ。