まいばる
こんにちは、まいばる(@maibarubangkok)です。Netflixで観れるどんよりダークな雰囲気がイチ押しのSFドラマを紹介します!!
現在バンコクではコロナが猛威を振るい、マッドマックス怒りのロックダウンpart2に突入してしまった。既に現実がこれだけ鬱なのに、フィクションでも鬱になってどうするんだよ!!と怒号が聞こえてきそうだが、落ち着いて聞いて欲しい。
これは、あらかじめ絶望しておくことにより世界が核の炎に包まれてもあまり絶望しないで済む、という私なりの処世術だ。
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Netflixで観れるおすすめドラマ《DARK(ダーク)》

3シーズン全26話のドイツ製SFドラマその名も《DARK(ダーク)》。タイトルからして暗い(光量的にも)。ダークは相方と2人でどハマりし、見終わった後は完全にダークロス状態。
ダークの面白さが異次元だったため、もはや普通に面白いドラマでは満足出来ない体にされてしまいました。私たちのように、何を観ても「ダークの方が…」と抜け殻のように呟き、ポストDARKを求めて彷徨うNetflixジプシーに成り果てる場合があるので、お気をつけください。
ダークの面白さを解説
ダークは私ごときに解説されるまでもなく面白いです。
お前ら振り落とされるなよぉ!?
ダークの登場人物は非常に多く、それぞれが過去現在未来超未来超過去…と時をかけまくるので思考回路はショート寸前(ムーライト伝説)。視聴者に懇切丁寧に説明してやるつもりは毛頭無い、という制作陣の確固たる意志が伺えます。
物語は円環状になっており、巡る巡るよ時代はめぐる(中島みゆき)で運命の因果から抜け出すことはできません。あたかも不倫ネタを繰り返すワイドショーの如く、どの時代でも不倫が繰り返されていきます。
各人物に焦点を当てたオムニバス形式でポンポンと人・場面・時代が変わるので、息付く間もありません。完全にバカは置いてくスタイル。私はあっという間に置いてかれましたが、それでも雰囲気で楽しめました(バカだから)。
お前らどうせ伏線とか考察が好きなんだろぉ?
深夜のファミレスでエヴァ談義に花を咲かせてしまうような考察厨のために、ダークにはこれでもかと伏線が用意されています。巡る巡るよ時代は(中島みゆき)で伏線がキッチリ回収された時のカタルシスはたまりません。伏線アハ体験のバーゲンセールなので、これには考察厨も泣いて喜び、嬉々として人物相関図を書き出すことでしょう。
中にはミスリードに繋がっている伏線もあり、私もすっかり騙されたのですが、第1話でミッケルェ…という少年が父親に手品を披露した時に、父親の「どうやったんだ?」という問いに、「いつやるの?今でしょ」と林先生が返すのですが、この印象的な会話が後の展開のミスリードに繋がっていた時は痺れました。くぅ~やられましたwこれにて第1話完結です!
サブカルホイホイ

序盤は視聴者を離さないためか、サブカルクソ魂をそそる不気味で意味深なアイテムがわんさか出てきます。 中にはサブカル野郎共を釣る餌でしかないアイテムもあるのですが、なかなかワクワクさせてくれるで、ここは素直にホイホイされておきましよう。
不気味な地下室
誘拐された子供が監禁されている地下室があるのですが、その地下室の内装が対象年齢3歳くらいの子供部屋。しかし部屋の中心には禍々しい時計じかけのオレンジ椅子がドデンとおわしているという、インテリアコーディネーターが情緒不安定だったとしか思えない内装をしています。
これが壁一面に拷問器具がディスプレイされた”お馴染みの地下室”なら、誘拐された子供たちも実家のような安心感を得られたでしょうが、あえて子供部屋にすることで、地下室の不気味さが際立っています。この演出には不肖サブカルクソ女の私も思わず唸ってしまいました。
異様な死体
森の中で痛ましい子供の死体が見つかるのですが、その死体がとても異様。その異様さには私も思わずテレビの前で、俺は長年(スプラッタやホラー映画で)色んな死体を見てきたが、こんなやっこさんは初めてだ…とベテラン刑事顔で呟きながらソフト帽を被り直していました。
流行りの遺書
「あなたがこの手紙を読む頃、私はこの世にはいません」という遺書の書き出し人気ナンバーワンにつぐ、”何月何日何時何分に開封せよ”という時間指定付きの遺書、私なら我慢できずに読まずに食べた。
映像美と素晴らしい音楽
人間万華鏡とでも言うべき、神秘的でありながらどこかグロテスクなオープニングから始まり、絶妙なカメラワークと印象的な音楽は見る者をダークの世界にぐいぐい引き込みます。
ダークを楽しむコツ

前項でも述べましたが、ダークの登場人物はめちゃくちゃ多いです。洋画を見てると「こいつ誰だっけ?」となってしまう私と同じタイプの方は、登場人物にアダ名を付けながら見ることをおすすめします。
また人間関係も物凄く重要で、互いの関係性も頭に叩き込む必要があるのですが、後半から人物相関図が昼ドラ並みにねじれるので覚悟するように。
ダークは内容が複雑かつ展開が早いので、 5秒目を離すと置き去りにされます。スマホを弄りながらの「ながら見」なんてもっての他ですので、もしあなたの恋人が視聴中にスマホを弄っていたらその腕をダンビラで切り落としてください。
ポルナレフが説明するダークあらすじ

正直私もダークという壮大なストーリーの全貌をまるで把握できておらず、ポルナレフ状態(何言ってるのか分からない人)なのでネタバレもクソもありませんが、まいばるに変な先入観を植え付けられたく無い!と言う方は閲覧注意です。
ダークの適当なあらすじ
ドイツの鬱蒼とした森が広がる片田舎ヴィンデン。最近子供の誘拐事件が起きており何やら物々しい雰囲気です。主人公ヨナスは丸太と付き合っていましたが、休学中に親友に丸太を奪われてました。テンション激落ちくんでしたが、真夜中の洞窟にヤクを回収しに行くという、高校生の青春イベント中に仲間のひとりが失踪します。その後の展開については私の記憶が全く無いので何とも言えませんが、なんやかんやあって時をかける老婆と時間旅行の旅に出ます。
主人公の母親の強キャラぶり
多くの作品が子を守る強い母、母は強しという母親像を描いてきましたが、そんな母性愛信仰に鉄槌を下す新しい母親像を見せてくれたのが主人公の母・ハンナです。
皆が恋人のためや子供のため、誰かのために奔走し、運命に翻弄されていくのに対し、 ハンナだけは一貫して自分のためだけに行動します。彼女が見せてくれた気合いの入った復讐劇は、この女、背中に冷たいのが一本通ってる…と怒りを通り越して感心してしまったほどです。
まいばる
マッサージ脅迫シーンは必見!
エンディングについて(※個人の感想です)
シーズンごとにめちゃくちゃ風呂敷が広がるので、どう風呂敷を畳むのか最後まで全く読めませんでしたが、 意外とオーソドックスな手法でエンディングを向かえました(※個人の感想です)。
ストーリーがあまりにも斬新だったので、エンディングも斬新なものを、と期待していたので、ここだけはちょっと拍子抜けでしたが(※個人の感想です)、切ない余韻を残す、綺麗な終わり方だったと思います。少なくともハッピーエンドの大団円で全員がサンバを踊りながら出てくるとかじゃなくて良かった(※個人の感想です)。
まいばる
難解さが人を選ぶドラマではありますが、ハマると異次元の面白さなのでおすすめです!