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タイの薬局でよく見かけるムカデ印の薬の正体は咳止め薬だった

こんにちは、まいばるです。最近気に入ってるセリフは『バケモンにはバケモンをぶつけんだよ!』です。使う機会は未だ来ない。

タイには我々外国人には用途不明の素敵なプロダクツがたくさんある。

そんなタイプロダクツを紹介したい!(届ける想い)、という訳で今回紹介するのはこちら。

(タイのドラッグストアにて15バーツで購入)

どうだろうか、このヴィレッジヴァンガードのレジ前に置かれてそうなパッケージデザイン。

畏れ多いが私もサブカルクソ女の末席を汚す者として、こういったヴィレバンレジ前系デザインには何か惹かれるものがある。

目を惹くデザインからか、タイのドラッグストアで必ずと言ってもいいほど見かけるこの一品、一体何の商品なのか。

私のプロファイリングによれば、這い回るムカデのデザインから察するに、対ムカデ用殺虫剤の線が濃厚だ。恐らくムカデ避けの防虫薬などが入っているのではあるまいか…

しかしタイ語解読班(Google翻訳)から恐ろしい解析結果が届く。

『咳止め薬ムカデ5匹 』

えっ…!!

レトロ可愛いと言えなくもない目の前の一袋が静かな狂気を孕み始める。

確かにタイには昆虫食の文化がある。封を切ればカッピカピになった5匹のムカデ100%がモロリ、または原材料が優しさとムカデで出来ているのど飴とかかもしれない。

パッケージの男性もよく見たら一番ヤバイタイプのヤ○ザに見えてきた…

(静かな狂気)

怖い…封を切るのが怖い…!!

悩んでいても仕方が無いのでTwitterでこの袋は何なのか質問した。

すると早速タイ人から続々とアンサーが届いた。

ちなみに何故かこのツイートはタイ人の間で2000RTされた。訳がわからないよ。

なにはともあれ、どうやらこれは防虫薬では無く、咳止め薬らしい。

問題のムカデだが、 古代中国の漢方には、解毒のために敢えて毒を摂取する、バケモンにはバケモンをぶつけんだよ!の思想があり、そこからブランドイメージとしてムカデを採用したらしい。

5匹のムカデ、というのはブランド名であり、成分にムカデは一切含まれていないので安心されたし、とのこと。

安心したのでいざ、開封。

袋を傾けた途端ザラァと勢いよく丸薬が飛び出て来て、床に飛び散ってしまった。

慌てて拾い集めながら私は不思議な既視感にとらわれていた。

この感覚…知ってる…

指先に触れるツルツルとした球体、そしてこの大きさ…

BB弾だー!!

子供頃、よく近所の公園でBB弾を拾い集めていたのを思い出した。たまにキラキラのBB弾を見つけて喜んだものだ。懐かしい…。

そんな唐突に童心を呼び起こしてくれる(?)タイの咳止め薬、タイ土産として渡してみるのも一興かもしれない。勿論用途は説明しない方が面白い。

ちなみに薬として服用される場合は一日2回、4粒服用されたしとのこと。

薬草のような独特の味がするが、飲み込まずに口内で溶かした方がよいそうです。

ムカデ印の咳止め薬、用法容量を守ってご利用ください。

 

 

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